開設70周年、2012年7月のリニューアルから10周年を迎えるボートレースまるがめ。
番組編成課、レース実況者などボートレースまるがめの運営に携わる方に、
ここでしか聞けないまるがめの過去や裏話をうかがいました!
- レースの形態(グレードや企画レース等)を問わず、番組を組むにあたって最も重要視していることはありますか?
- 競技の公平性を保ちつつ、ファンの皆様にとって魅力的な番組編成となるよう心がけています。
- 前半レース(1~6R)と後半レース(7~12R)でそれぞれ意識していることはあり
ますか?
- A級レーサーの数と枠番ですね。前半は少人数を外枠中心に組み、後半は内枠中心に多めに編成するようにしています。
- グレードレース・女子戦の編成でそれぞれ重視していることはありますか?
- 女子戦については特にありませんが、グレードレースは同じ級別の中でも、人気となりそうなレーサーを軸に予想しやすく組んでいます。
- ナイター開催に切り替わる前と後で番組編成で大きく変わったことはありますか?
- デイレース時代は混戦番組が好まれる傾向があったため、前半はB級6名、後半はA級6名という番組が多かったです。ナイターレース変更後は、軸が分かりやすい番組が好まれるようになったため、A級を2~4名という番組が増えています。ただ、その中でも数レースは混戦番組を好まれる方に向けたレースも編成するようにしています。
- 過去10年の間に番組の組み方で変更点はありましたか?
- 企画レースの変更にともない適宜変えてきました。現在の6・7・8Rの企画レースは2020年4月から実施しています。それまでは、1・5・6・8Rでした。
- 丸亀の番組はここを見てほしい!といったファン向けの注目ポイントを教えてください。
- プチ企画レースですね。これまで「パーフェクト優勝者選抜」や「ボーパニ(ボートカンパニー)選抜」、「きょうだいレーサーズバトル」、「レディースチャンピオン選抜」などを編成してきました。まだまだプチ企画はあるので、あっせん選手が条件に合えば編成していきます。他場にはない番組編成を楽しみにしていてください。
- レースの形態(グレードや企画レース等)を問わず、レース実況の際に最も重要視していることはありますか?
- 分かりやすい実況を一番に心がけています。あくまでレースの主役は選手であり、その展開や選手の活躍にフィーチャーしながら、ピットアウトからゴールまで一人でも多くのファンに分かりやすく伝えることを意識しています。
- ドリーム戦、準優勝戦、優勝戦といったファンからの注目度の高いレースの実況で
意識していることはありますか?
- 予選からの戦いぶりや成績、選手の特徴なども出来るだけ実況に入れるようにしています。そうすることでレースの面白さもグッと上がり、より白熱した戦いになると思います。
- これまでに実況した中で、最も印象に残っているレースを教えてください。
- 2019年7月2日G3第6回ウエスタンヤングの優勝戦です。地元の中村晃朋選手が3カドからまくり差しを決め、デビュー初優勝を飾ったレースであり、その果敢な走りを見て、私自身も胸を熱くしながら実況したのを覚えています。また、その優勝を一緒に喜ぶ他の香川支部の選手も素敵だと感じました。
- 実況にあたって事前に準備していることなど、普段表には出づらい仕事があれば教えて
ください。
- 出場選手の成績や、節目の記録(通算1000勝など)の確認や、デビュー初勝利がまだの選手については、水神祭の時のコメントを作成するなどの準備をしています。また、最近ではSNSを使う選手も多くなってきたので、それも実況の参考に出来るようにチェックしています。
- まるがめの実況と他場の実況はここが違う!など意識されているこだわり等があれば
教えてください。
- 全国で一番伝わりやすい実況を意識しています。あくまで実況アナは裏方、極論を言えば実況に意識を持ってもらわず、1レースから12レースの全てをご覧いただき「まるがめのレースは面白いな」と思ってもらえたらいいですね。
- 丸亀の実況はここを聞いてほしい!といったファン向けの注目ポイントを教えてくだ
さい。
- 丸亀の新名物(?)になりつつある「プチ企画レース」では頭をフル回転しています。限られた時間で、その楽しみ方や見どころを話していますので、行われる際に少し気にしてもらえればありがたいです。
- これまでのボートレースまるがめの運営にあたって印象に残っていることを教えて
ください。
- バブル崩壊後、毎年売り上げが右肩下がりとなったことから撤退する施行者も現れ、平成16年度には初めて単年度赤字となりました。撤退論議が再燃する中、組織内に経営改善チームを設置し、一年で赤字脱却。その後のボートレースまるがめの活路をナイターレースに定め、一気に実施にこぎつけたことは印象に残っています。10年先を見越しての決定であり、この決断がなければ存続も怪しかったかもしれません。
爆破予告による初めての途中中止は強烈でした。平成15年1月のG1新鋭王座決定戦では、選手がスタート展示で枯葉のように宙を舞うほどの悪天候により途中中止となったことも強く覚えています。
平成17年ボートレース宮島の周年競走の優勝戦で、丸亀のシステムトラブルにより締め切りが遅れてしまいご迷惑をおかけしたことですね。スタート正常が出るまでは本当にハラハラしました。そのレースが、香川のエース・森高一真選手の記念初制覇のレースだったこともあり、よく覚えています。
- 開設70周年を迎え、ファッション雑誌Beginとのコラボを実施された理由を教えて
ください。
- 若者や女性が興味・関心を持つコト・モノを通して、また、若手支部選手のライフスタイル等を通して共感を得ることにより、若手支部選手やボートレースまるがめに注目して貰うことで、新規ファンを獲得していくため、主に20代から30代の男女をコア層として「価値あるアイテム」を紹介し続けているモノ・グッズの代表的雑誌「Begin、LaLa Begin」とコラボします。
- 他場にはない、ボートレースまるがめならではの楽しみ方があれば教えてください。
- とにかく夕日がきれいです。待ち受けの画像にしています。
- 開設70周年、リニューアル10周年を迎え、今後の展望をお聞かせください。
- 地域の人や市民、全国のボートレースファンに愛されるレース場として、将来にわたり続けていけるように頑張ります。
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